yes でもなく、no でもない。答えは、ファ〜イ。

"無理しない。たくさん笑う。あいまいな僕ら。"を軸に、
等身大で表現するレーベル fuai。
ならまちを拠点にオリジナルプロダクトの製作や
カフェを展開しています。
まだまだ暑い日が続きますが、
今から買えるfuaiの新作や、秋にかけてのイベント情報をお届けします。
新作Tシャツのウラ話も公開中。
ちょっと長いですが、よければぜひ読んでみてください!
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旅人は、レストランで頼んだものを残してはいけない
-脱力系バックパッカー 宮川の旅日誌より-
日常のあやふやな境界線を超えて、日本の裏側までやってくると、時として常識では測れない「巨大な存在」に出会うことがある。
インカ帝国の古都・ペルーのクスコ。標高3,400メートルの石積みの街並みを歩いていた私たちの目に、突如として強烈な看板が飛び込んできた。
そこに描かれていたのは、恐らく世界でも有名なあの武術家風なひと。
口を大きく開け、今にもあの怪鳥音が聞こえてきそうなポーズを決めている。
私たちは畏敬の念を込めて、その店を「アチョーさん」と名付けた。
看板のファンキーさからしてただ者ではないとは思ったが、このアチョーさん、中身は想像を絶する「パワー系」の中華レストランだったのだ。
腹を括り、静かに手を合わせる。厨房からやってきたのは、料理という名の重戦車だった。
……どン。

盛られたチャーハンは重力に逆らうように山を成し、皿の縁から具材が雪崩を起こしていた。
我がグループ内で「キング・オブ・アチョー」の称号を与えられたその狂気の料理を前に、私たちは息をのむ。
……食いきれなぃ….…。
バックパッカーたちの間には、教科書には載っていない暗黙の掟がある。
それは、「旅人は、レストランで頼んだものを残してはいけない」
だから、がんばる。
胃袋の限界に挑む。
がんば……る……。
……ごめんなさい。

これは食事ではない、戦いだ。
だから負けたときは潔く敗北を認め、残してしまったご飯に向かって「すみません、負けました」と心で告げる。
これもまた、アチョーさんと対峙した者が守るべき掟だった。
机の上には完食できなかった皿が残り、メンバー全員があからさまにテンションを落としてぐったりと黙り込んでいた。
こいつは、胃袋を破壊しながらも、なぜか来る客みんなを虜にしてしまう不思議な魅力に満ちている。
旅の記憶を思い返すとき、美しい世界遺産と同じくらい鮮明に思い出すのは、こんな風に胃袋を引きちぎられそうになりながら笑ったくだらない戦いのことだ。
さあ、今日も戦いにいこう。
アチョーー!!!!!!!

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